『バード ここから羽ばたく』予告編公開!9月5日全国公開のアンドレア・アーノルド最新作

バード ここから羽ばたく

カンヌ国際映画祭で世界中から絶賛された英国の名匠アンドレア・アーノルド監督最新作『バード ここから羽ばたく』のポスターヴィジュアル、予告編、場面写真が公開に。演技未経験のニキヤ・アダムズが主演を務め、バリー・コーガンとフランツ・ロゴフスキが共演する魔法的リアリズムの青春映画が9月5日(金)より全国公開されます。



ポスターヴィジュアル&予告編の見どころ

 

『バード ここから羽ばたく』ポスターヴィジュアル

 

今回公開されたポスターヴィジュアルは、主人公ベイリー(ニキヤ・アダムズ)と全身に虫のタトゥーを入れた若き父親バグ(バリー・コーガン)が電動キックボードに二人乗りしながら笑顔を見せるシーンと、タイトルロールを務める謎の男バード(フランツ・ロゴフスキ)が佇む姿が組み合わされています。切なさの中にも多幸感がにじむ印象的なヴィジュアルとなっています。

また、公開された予告編では、エレクトロ・ミュージックの第一人者ブリアルが手がけた音楽が印象的に使用され、ベイリーの騒がしく危険と隣り合わせの日常と、バードとの出会いを通じて広がっていく新たな世界が繊細なタッチで描き出されていきます。アーノルド監督作品ならではの自然や動物たちも象徴的に挿入され、情感豊かな深みを与えています。

西島篤司撮影の場面写真11点も公開

バード ここから羽ばたく

『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』以降、すべてのヨルゴス・ランティモス監督作品のスチル写真を担当する写真家、西島篤司が撮影した場面写真も公開に。これらの写真は映画の持つスタイリッシュで芸術的な世界観を的確に捉えています。


アンドレア・アーノルド監督の最高傑作と評される新境地

バード ここから羽ばたく

『フィッシュ・タンク』(2009年)や『アメリカン・ハニー』(2016年)で社会の片隅に生きる人々を描き続けてきたアカデミー賞受賞監督アンドレア・アーノルドが、本作で新たなる境地を開拓しました。これまでの社会派リアリズムに神話的ファンタジー要素を融合させ、12歳の少女ベイリーが謎の男“バード”と出会う魔法のような4日間の物語を描きます。

バード ここから羽ばたく

国際的な評価と輝かしい受賞歴を誇りながらも、日本では映画祭や限定公開での上映機会が多かったアーノルド監督。しかし本作では待望の全国公開が実現し、日本の観客にもその才能を披露する絶好の機会となります。

ロンドン郊外を舞台にした現代のおとぎ話

 

バード ここから羽ばたく

物語の舞台はアーノルド監督の出身地であるダートフォードに近いケント州のグレイヴスエンドで、シングルファーザーの父バグと暮らす12歳の少女ベイリーが主人公。やり場のない孤独をつのらせていた彼女が、ある日草原で服装も振る舞いも奇妙な謎の男“バード”と知り合います。彼のぎこちない振る舞いの中にピュアななにかを感じたベイリーは、「両親を探している」というバードの手伝いをはじめます。


演技未経験ニキヤ・アダムズと豪華国際キャスト陣

バード ここから羽ばたく

若い才能の原石を見出すことに定評があるアーノルド監督は、『アメリカン・ハニー』ではビーチで日向ぼっこしていたサッシャ・レインをスカウトしたように、本作でも無名の少女ニキヤ・アダムズを主演に抜擢。ニキヤには学校演劇の経験しかありませんでしたが、思春期のもどかしさやみずみずしさを体現する名演を披露し、監督の鑑識眼の高さが証明されました。

バード ここから羽ばたく

自己中心的な厄介者だが家族への愛情は深い父親バグに扮したのは、クリストファー・ノーランやヨルゴス・ランティモスら錚々たる大物監督に愛される若手個性派の筆頭で、ダブリン出身のバリー・コーガン。『イニシェリン島の精霊』(2022年)や『Saltburn』(2023年)で知られるコーガンは、本作にリドリー・スコットの『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』への出演依頼を蹴って参加し、若く未熟でありながらもカリスマ性を放つ複雑なキャラクターを妙演しています。

フランツ・ロゴフスキの謎めいた存在感

 

バード ここから羽ばたく

タイトルロールである正体不明の男「バード」を演じたのは、ドイツの名優フランツ・ロゴフスキ。『大いなる自由』(2021年)や『水を抱く女』(2020年)で知られ、ミヒャエル・ハネケやテレンス・マリックら巨匠監督にも起用される国際派が、現実から遊離した不穏な空気と安心感を同時に与える難役に説得力をもたらしています。

英国の個性派俳優も出演

 

バード ここから羽ばたく

本作にはほかにも英国の個性派俳優が出演しています。『トップボーイ』で注目を集め、英国アカデミー賞のテレビ部門で助演女優賞に輝いたジャスミン・ジョブソンと、スリーフォード・モッズのフロントマンとしても知られるジェイソン・ウィリアムソンが脇を固め、作品にリアリティと深みを与えています。

16mmフィルムとデジタル映像が織りなす革新的映像美

バード ここから羽ばたく

撮影監督には、ケン・ローチの作品や『哀れなる者たち』などで知られ、アーノルド監督とは短編時代からタッグを組んでいる名手ロビー・ライアンが起用。本作では16mmフィルムのざらついた画質とスマホのデジタル映像を組み合わせ、リアルでありながら夢の中にいるようなカラフルで詩的な映像美を作り出しています。

バード ここから羽ばたく

この革新的な撮影手法は、主人公がスマホで動画を撮る際の縦長の狭い画面が、過去作におけるスタンダードサイズの画角と同じような効果をもたらし、“彼女が置かれた居場所から見る世界”を表現しています。


UK音楽シーンの豪華サウンドトラック

音楽面でも豪華な布陣が揃っています。フォンテインズD.C.が楽曲提供しただけでなく、劇中の父親の名前にちなんだ曲「バグ」を発表。MVの監督はアンドレア・アーノルド自身が務めています。

さらにコールドプレイの「イエロー」やブラーの「ザ・ユニヴァーサル」など英国のアンセム的なヒット曲が効果的に使われており、エレクトロ・ミュージックの第一人者ブリアルが初めて映画音楽を担当したことも話題を呼んでいます。

カンヌ国際映画祭で★5評価獲得の理由

バード ここから羽ばたく

本作は第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、世界中から大喝采を受けました。海外の映画メディアからは「きらめき、愛おしく、感動的──★★★★★ indieWire」「美しく、ユニークで、驚嘆する──★★★★★ Total Film」といった最高評価を獲得しています。

国際的な映画評論家からは、ニキヤ・アダムズの自然な演技力、ロビー・ライアンの詩的な撮影技術、そしてアーノルド監督の新境地への挑戦が特に高く評価されました。

9月5日から全国公開・ムビチケ情報

バード ここから羽ばたく ムビチケ

『バード ここから羽ばたく』は9月5日(金)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開。ムビチケ(オンライン)が1,600円で発売され、購入特典としてデジタルカード及びオリジナルスマホ壁紙3種がダウンロードできます。

自分の居場所を探し求める少女の普遍的な青春物語と、現代のおとぎ話のようなマジックリアリズム、そして地方都市の郊外ならではのヴィヴィッドでエネルギッシュな群像ドラマがひとつになった『バード ここから羽ばたく』。アンドレア・アーノルド監督の過去作同様、タイムレスな名作となって語り継がれることは間違いないでしょう。

監督・脚本
アンドレア・アーノルド
出演
ニキヤ・アダムズ、バリー・コーガン、フランツ・ロゴフスキ、ジャスミン・ジョブソン、ジェイソン・ウィリアムソンほか
作品情報
2024年 / イギリス・アメリカ・フランス・ドイツ合作映画 / 英語 / 119分 / 原題:BIRD
公開日
9月5日(金)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国公開
配給
アルバトロス・フィルム

© 2024 House Bird Limited, Ad Vitam Production, Arte France Cinema, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute, Pinky Promise Film Fund II Holdings LLC, FirstGen Content LLC and Bird Film LLC. All rights reserved.

 

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