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Peter Barakan’s Music Film Festival9月12日開催!マリアンヌ・フェイスフル作品など日本初上映
ブロードキャスター、ピーター・バラカンが選ぶ音楽映画フェスティバル「Peter Barakan’s Music Film Festival 2025」が9月12日(金)から25日(木)まで角川シネマ有楽町で開催されます。5回目となる今年は、マリアンヌ・フェイスフルやジャニス・イアンなど注目アーティストの日本初上映作品6本を含む豪華ラインナップが決定しました。
5回目を迎える音楽映画祭の概要
Peter Barakan’s Music Film Festival(PBMFF)は、今年で5回目の開催となる音楽映画の祭典です。ピーター・バラカンが長年の音楽キャリアで培った独自の視点から選出する作品群は、メインストリームから知られざる名作まで幅広いジャンルをカバーしています。
今年の映画祭は、クラウドファンディングの成功により実現。物価上昇と円安の影響で厳しい状況にありながらも、音楽映画ファンからの支援により目標金額を超えることができ、充実したラインナップの実現につながりました。
会場となる角川シネマ有楽町は、ビックカメラ有楽町店8階に位置し、アクセスも良好です。チケット料金は一般2,000円、シニア(60歳以上)1,300円、大学生1,500円となっており、各種割引も用意されています。
日本初上映6作品の見どころ
今回の映画祭の目玉は、映画祭で上映権利を取得した日本初公開作品6本です。これらの作品は、社会派シンガーからアコーディオン演奏者まで、多様な音楽ジャンルをカバーしています。
社会派シンガー3人のドキュメンタリー
注目作品の中でも特に話題となるのが、3人の女性シンガーを描いたドキュメンタリーです。

『マリアンヌ・フェイスフル 波乱を越えて』 © ARTE France – Cinétévé – Babylon Irie – NTR • 2017
『マリアンヌ・フェイスフル 波乱を越えて』では、今年78歳で亡くなったマリアンヌ・フェイスフルの波乱万丈な人生を追います。1960年代にアイドル的存在としてデビューし、ミック・ジャガーとの恋愛、ドラッグ依存を経て、1970年代末に別人のような復活を遂げた彼女の軌跡は、時代と共に変わる女性像を映し出しています。

『ジャニス・イアン 沈黙を破る』 © Wild Rose Pictures
『ジャニス・イアン 沈黙を破る』は、1975年のヒット曲「At Seventeen」で知られる社会派シンガー・ソングライター、ジャニス・イアンの現在も続く活動を振り返る作品です。楽曲で描かれた仲間はずれの女子高生の心の痛みは、現代のSNS社会における問題を予見していたかのような普遍性を持っています。

『メイヴィス・ステイプルズ ゴスペル・ソウルの女王』 © Film First
『メイヴィス・ステイプルズ ゴスペル・ソウルの女王』は、86歳の現在も現役で活動するメイヴィス・ステイプルズを描いた作品です。70年以上の芸歴を誇り、ステイプル・シンガーズのリード・ヴォーカルとして「リスペクト・ユアセルフ」などのメッセージ・ソウルの名曲を生み出してきた彼女は、まさに世界の人間国宝的存在といえるでしょう。
レス・ブランク監督によるアコーディオン作品
アコーディオンをテーマにしたレス・ブランク監督の2作品も見逃せません。

『ルイジアナピリ辛 クリフトン・シュニアの世界』 © 1973 Les Blank, Flower Films
『ルイジアナピリ辛 クリフトン・シュニアの世界』は、1973年制作の作品で、「ザイデコの帝王」と呼ばれたクリフトン・シュニアを描いています。今年で生誕100年を迎える彼が奏でるフランス語によるブルーズのようなダンス・ミュージックは、残暑を吹き飛ばす爽快感に満ちています。

『テックス・メックス アコーディオン天国』 © 1976 Brazos Films, Chris Strachwitz, Les Blank © 2018 Brazos Films, Chris Strachwitz, Les Blank Films Inc.
『テックス・メックス アコーディオン天国』では、先日亡くなったフラコ・ヒメネスの圧巻の演奏をはじめ、ノルテニョやコンフントと呼ばれるメキシコ系テクサスのダンス音楽を紹介します。アメリカ南西部の重要な文化遺産である音楽の魅力を存分に堪能できる作品です。
その他の注目上映作品
日本初上映作品以外にも、映画祭初上映となる話題作が多数ラインナップされています。

『Eno』 配給:ビートインク

『ハーダー・ゼイ・カム』 © 1973 International Films Ltd. All Rights Reserved.

『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』 配給:ロングライド Photo by Alison Rosa ©2012 Long Strange Trip LLC

『ホット・スポット』 © 1990 ORION PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
毎回異なる内容で構成される『Eno』は特別料金2,500円での上映となり、必見の作品として位置づけられています。また、しばらく劇場で見る機会がなかった『ハーダー・ゼイ・カム』『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』『ホット・スポット』なども上映予定です。

『名もなき者 A Complete Unknown』 配給:WDS ©2025 Searchlight Pictures.

『ピアノフォルテ』 ©Pianoforte

『小さな心に祝福を』 ©1983 Billy Woodberry, Courtesy of Milestone Films and Billy Woodberry
新作では『名もなき者 / A Complete Unknown』『ピアノフォルテ』『小さな心に祝福を』などが映画祭初上映となります。さらに、昨年好評だった『七転八起の歌手 バーバラ・デイン』『ボビー・チャールズ 極楽の歌』のアンコール上映も決定しており、見逃した観客には絶好の機会となります。

『七転八起の歌手 バーバラ・デイン』

『ボビー・チャールズ 極楽の歌』
ピーター・バラカンが語る今年の特徴
イスの上にも五年……じゃなかったっけ?
もう 5 年目の音楽映画祭です。依然としてかなりの勢いで話題作、注目作、渋いけど面白いい佳作など、このフェスティヴァルで皆さんと共有したい映画が沢山あります。
毎年 PBMFFで日本初公開の映画も紹介しています。しかし、この頃の物価の上昇ぶりと円安には悩まされていて、今年はクラウドファンディングで皆さんのお力をお貸しいただくことになりました。お陰さまで目標金額を超えることができ、心から感謝しています。
魅力的なライン・アップになったと自負しています(ちょっと欲張りすぎたかも……)。
今回はそれぞれタイプが違う3人の女性シンガー、ジャニス・イアン、マリアンヌ・フェイスフル、メイヴィス・ステイプルズの優れたドキュメンタリー、そしてルイジアナとテクサスの名人たちに関する作品、ぜひぜひ見ていただきたいです。
すでに公開済みの映画でも、しばらく劇場で見る機会がなかった『ハーダー・ゼイ・カム』、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』、『ホット・スポット』もあり、毎回異なった内容になるという「Eno」は必見です。
これまでのPBMFFでも上映してきた作品のアンコールもありますが、この機会を見逃さないよう、よろしくお願いいたします。有楽町でお待ちしています!
開催概要とチケット情報
Peter Barakan’s Music Film Festival 2025の詳細情報は以下の通りです。
- 会期
- 2025年9月12日(金)~9月25日(木)
- 会場
- 角川シネマ有楽町(ビックカメラ有楽町店8階)
- 料金
- 一般2,000円、シニア(60歳以上)1,300円、大学生1,500円 ※『Eno』は特別料金2,500円均一
- 特別割引
- 水曜サービスデー・日曜最終回1,300円 ※TCGメンバーズカード会員割引あり
上映スケジュールは公式ホームページ(http://pbmff.jp)で発表される予定。音楽映画の魅力を存分に味わえる14日間、有楽町でピーター・バラカンが厳選した珠玉の作品群との出会いが待っています。
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