映画『ハムネット』ロケ地完全ガイド|英国ヘレフォードシャーで巡る「アグネス」の記憶10選【2026年4月公開】

HAMNET_FP_00179 Jessie Buckley stars as Agnes and Joe Alwyn as Bartholomew in director Chloé Zhao’s HAMNET, a Focus Features release. Credit: Courtesy of Focus Features / © 2025 FOCUS FEATURES LLC

2026年4月公開の映画『ハムネット』。クロエ・ジャオ監督が描く16世紀英国の舞台は、シェイクスピアの故郷ではなくヘレフォードシャー州でした。アグネスの生家「ヒューランズ」や木組みの村ウィオバリーなど、物語の記憶が息づくロケ地10選を厳選。スクリーンから現実の旅へ誘う、ファン必見の完全ガイドです。


映画『ハムネット』とは? 2026年4月10日公開・クロエ・ジャオ監督作品

『ハムネット』場面写真01

2026年4月10日(金)、日本中のスクリーンに16世紀英国の風が吹き抜けます。映画『ハムネット』は、『ノマドランド』でオスカーに輝いたクロエ・ジャオ監督の最新作。第50回トロント国際映画祭で観客賞を受賞し、公開前から熱い視線を集めている注目作です。

原作はマギー・オファーレルによる世界的ベストセラー。シェイクスピアの妻アグネスの視点を通じ、名戯曲『ハムレット』誕生の裏に隠された愛と喪失、そして再生を描きます。ジェシー・バックリーとポール・メスカルという実力派俳優が、時代を超えた夫婦の魂を演じきりました。



なぜストラトフォードではないのか? ロケ地にヘレフォードシャーが選ばれた理由

Weobley - Hamnet - c Sharon Amery 1

Photo: Universal Pictures

チューダー朝の英国を再現する舞台として選ばれたのは、シェイクスピアの故郷として知られるストラトフォード・アポン・エイヴォンではなく、イングランド西部のヘレフォードシャー州でした。

英国政府観光庁(VisitBritain)の「Starring GREAT Britain」キャンペーンが提唱するように、いまや映画のロケ地は「真の主役」です。ロケ隊がこの地を選んだ理由は、時が止まったかのような「白黒の村(木組みの家)」、うねる丘陵、そしてアグネスが愛したであろう野生の風景がそのまま息づいていたからに他なりません。



映画『ハムネット』の息吹を感じる「アグネス体験」スポット10選

スクリーンを彩る叙情的な風景と、アグネスが愛した自然の知恵が今も静かに息づく場所。500年の時を超え、彼女の呼吸さえも感じられそうな「ハムネット」ゆかりの10の聖地を厳選しました。

1. ウィオブリー(Weobley)|ストラトフォードに変貌した「白黒の村」

 

Crew members on the set of director Chloé Zhao’s HAMNET, a Focus Features release.

Photo: Agata Grzybowska / © 2025 FOCUS FEATURES LLC

村全体がチューダー朝の映画セットのようなウィオブリーは、劇中でストラトフォードの町として登場します。白壁に黒い木枠が映える「ハーフ・ティンバー様式」の街並みは、一歩踏み入れば16世紀です。

https://www.visitherefordshire.co.uk/places/weobley

2. クマー・ファームハウス(Cwmmau Farmhouse)|アグネスの生家「ヒューランズ」

 

© National Trust/Mike Henton

© National Trust/Mike Henton

ナショナルトラストが管理する17世紀のマナーハウス。劇中ではアグネスの幼少期の家「ヒューランズ」として使用されました。現在は宿泊も可能で、アグネスが見たであろう窓外の風景を独り占めできます。

https://www.visitherefordshire.co.uk/discover/national-trust-cwmmau-farmhouse

3. ハーブ薬作り体験(Hedgerow Medicine)|癒やしの手の記憶

 

Rowan serving herbal mocktails

ハーバル・モクテルを作るマクオネガル氏 Photo: Visit Herefordshire

アグネスは熟練のハーバリストとして描かれます。プトリ(Putley)にあるこの工房では、30年以上の経験を持つローワン・マクオネガル氏から、植物の癒やしの力を学べます。まさにアグネスの精神を直接手で感じる体験です。

https://www.visitherefordshire.co.uk/discover/rowan-mconegal-hedgerow-medicine

4. 鷹匠体験(Wye Valley Falconry)|猛禽類との神秘的な絆

 

Wye Valley Falconry

Photo: Visit Herefordshire

アグネスとファルコンの絆は物語の象徴的なシーン。ヘレフォードのワイ・バレー・ファルコナリーでは、プライベートな鷹匠体験が可能です。力強い鳥を腕に呼び戻す瞬間、彼女の野生の魂と重なるはずです。

https://www.visitherefordshire.co.uk/discover/wye-valley-falconry

5. フェア・オーク・シードル(Fair Oak Cider)|17世紀の石臼が回る音

 

チューダー朝の日常に欠かせなかったシードル。バクトンにあるこの農園では、今も馬の力で石臼を引く伝統的な製法を守っています。シェイクスピアが生きた時代の「味と音」を堪能できる貴重な場所です。

https://www.visitherefordshire.co.uk/discover/fair-oak-cider

6. 16世紀の壁画の部屋(Ledbury)|エリザベス朝の極彩色

 

16th Century Painted Room, Ledbury

Photo: Visit Herefordshire

レドベリーの石畳の路地に隠された、1560年代の壁画。約500年前の色彩がそのまま残るこの部屋は、当時の人々がどのような美意識の中に生きていたかを物語ります(事前予約推奨)。

https://www.visitherefordshire.co.uk/discover/16th-century-painted-room-ledbury

7. グリーン・ドラゴン・ホテル|シェイクスピアを蘇らせた男のバー

 

Green Dragon Hotel

Photo: Visit Herefordshire

国内最古級のホテル。併設の「ギャリック・ラウンジ・バー」は、18世紀にシェイクスピアを再興させた俳優デヴィッド・ギャリックにちなんで名付けられました。旅の夜を彩る一杯に最適です。

https://www.visitherefordshire.co.uk/discover/green-dragon-hotel

8. ウィリアムズ・ハンドメイド(Williams Handmade)|父の職業「革細工」を体験

 

ウィリアムズ・ハンドメイド(Williams Handmade)

Photo: Visit Herefordshire

ウィリアム・シェイクスピアの父が手袋職人(革細工師)だったことは有名です。ここでは実際に革小物の製作体験ができ、物語の背景にある「家族の営み」に触れることができます。

https://www.visitherefordshire.co.uk/discover/williams-handmade-leather-workshops

9. ヘレンズ・マナー(Hellens Manor)|アン・ブーリンの遺産

 

Hellens Manor

Photo: Visit Herefordshire

「ヘレフォードシャーの至宝」と称されるマナーハウス。チューダー朝から続くこの屋敷にはアン・ブーリンの遺品も残されており、当時の宮廷の影と農村の暮らしが交差する空気を感じられます。

https://www.visitherefordshire.co.uk/discover/hellens-manor

10. オールド・ハウス(Old House Hereford)|ジェームズ朝の日常

 

Old House Hereford

Photo: Visit Herefordshire

ヘレフォード市街中心部に立つ、1621年築の美しい木造家屋。再現された部屋や当時の衣装試着体験を通じ、物語の後の時代、劇作家として大成したウィリアムが生きた時代の空気を確認できます。

https://www.visitherefordshire.co.uk/discover/old-house-hereford

ヘレフォードシャーへのアクセス:ロンドンからの行き方と移動のヒント

映画『ハムネット』の舞台となったヘレフォードシャー州へは、ロンドンから鉄道とレンタカーを組み合わせたアクセスが最もスムーズです。ロケ地巡りを効率よく楽しむためのポイントをまとめました。

移動手段 詳細 旅のヒント
1. 鉄道
(ロンドン発)
パディントン駅(London Paddington) より乗車。
主要駅: ヘレフォード駅(Hereford)または レドベリー駅(Ledbury)
所要時間: 約3時間〜3時間半
グレート・ウェスタン・レールウェイ(GWR)を利用。直行便、またはニューポート経由が便利です。
2. 現地移動
(レンタカー)
映画の主要ロケ地であるウィオバリー (Weobley) や、アグネスの生家クマー・ファームハウス(Cwmmau Farmhouse) は、美しい田園地帯に位置しています。 公共交通機関が限られるため、駅周辺で車を借りるのが効率的。「Black and White Village Trail」のドライブが推奨されます。

まとめ:スクリーンから現実の旅へ

 

Agata Grzybowska / © 2025 FOCUS FEATURES LLC

Photo: Agata Grzybowska / © 2025 FOCUS FEATURES LLC

映画『ハムネット』が映し出すのは、悲しみさえも芸術へと昇華させる人間の強さ。その物語を支えたヘレフォードシャーの風景は、500年前と変わらぬ美しさであなたを待っています。

映画を観た後は、ぜひアグネスの愛した森と、古い梁の軋む宿を訪ねてみてください。それはきっと、あなたの人生にも新しい物語を運んでくれるはずです。

Cover Photo: Courtesy of Focus Features / © 2025 FOCUS FEATURES LLC

 

Link

https://www.cinequinto.com/parco-movie/

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