英国の誇りを空に!ブリティッシュ・エアウェイズがナイティンバーなど英国最高級スパークリングワインを機内で提供

Bottle of British sparkling wine 1086 by Nyetimber Rosé 2014 served in First cabin.

ブリティッシュ・エアウェイズが2025年4月から、世界の航空会社として初めてプレステージキュヴェのイングリッシュスパークリングワインを機内で提供開始しました。ナイティンバーをはじめとする英国最高峰ワイナリーと協力し、ファーストクラスとクラブワールドで四半期ごとのローテーション提供を実現しています。



航空業界に革命をもたらすプレステージキュヴェ提供

ブリティッシュ・エアウェイズは2025年4月から、航空業界で初めてプレステージキュヴェのイングリッシュスパークリングワインを機内で提供しています。この画期的な取り組みにより、同社は英国のフラッグキャリアとして、自国の最高品質ワインを世界に発信する役割を果たしています。

プレステージキュヴェとは、最高品質のブドウから造られる特別なワインで、長期熟成により複雑で繊細な味わいを持つ希少なボトルです。英国でプレステージキュヴェを生産するワイナリーは限られており、世界的にも注目を集める新しいカテゴリーとなっています。

ナイティンバーが牽引する英国ワインの品質向上

 

Bottle of British sparkling wine 1086 by Nyetimber Rosé 2014 served in First cabin.

1086 by ナイティンバー ロゼ 2014

今回の機内提供で中心的な役割を果たすナイティンバーは、1988年に英国で初めてシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3品種を植え付け、瓶内二次発酵によるスパークリングワイン造りを始めたパイオニアです。当時は懐疑的な見方もありましたが、現在では英国ワイン生産の3分の2以上がこの3品種で占められており、ナイティンバーが英国スパークリングワインの基礎を築いたといえます。

2018年には、同社の醸造責任者シェリー・スプリックスがインターナショナル・ワイン・チャレンジで「スパークリングワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。シャンパーニュ地区以外で初、かつ女性で初の受賞という快挙を成し遂げ、世界がイングリッシュスパークリングワインの品質と可能性に注目するきっかけとなりました。


四半期ローテーションで楽しむ英国最高峰ワイン

ブリティッシュ・エアウェイズは、ナイティンバー、ガスボーン、シュグルー・サウス・ダウンズなど英国を代表するワイナリーと協力し、四半期ごとにプレステージキュヴェをローテーション提供しています。

2025年のラインナップ詳細

 

ガスボーン フィフティワン・ディグリーズ・ノース 2016

2025年4月から6月には「1086 by ナイティンバー ロゼ 2014」が提供され、7月から9月にはケント州とサセックス州で栽培されたブドウから造られる「ガスボーン フィフティワン・ディグリーズ・ノース 2016」が登場予定です。10月から12月には「1086 by ナイティンバー」、2026年1月から3月には「シュグルー・サウス・ダウンズ・ブレンド」が提供されます。

この四半期ローテーションシステムにより、乗客は通常では出会うことのない希少なヴィンテージを体験でき、季節に応じた最適な選択を楽しめます。

ファーストクラスとクラブワールドでの提供体制

ブリティッシュ・エアウェイズは、ファーストクラスでは10年以上前からイングリッシュスパークリングワインを提供してきましたが、2023年からはビジネスクラスのクラブワールドでも提供を開始しました。現在では、全ての長距離路線のファーストクラスとクラブワールドでイングリッシュスパークリングワインを楽しめる体制が整っています。


世界が認めるイングリッシュスパークリングワインの実力

ガズボーン

ケント州アップルドアにあるガズボーンのヴィンヤード

イングリッシュスパークリングワインが世界的に注目される理由は、シャンパーニュ地方と類似した気候と土壌にあります。英国南部はシャンパーニュ地方とほぼ同じ北緯50度付近に位置し、冷涼な気候がブドウの酸をしっかり保つのに最適です。さらに、土壌もシャンパーニュ地方と同じチョーク質(石灰質)で、水はけが良くエレガントなスパークリングワインが造れる環境が整っています。

シャンパーニュメゾンも注目する英国テロワール

実際に、テタンジェやポメリーなどの著名シャンパーニュメゾンが英国に進出しており、その他のメゾンも頻繁に視察を行っています。これは英国のテロワールがシャンパーニュ造りに適していることを物語っています。

英国のスパークリングワインは、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵(トラディショナル・メソッド)で造られ、きめ細やかな泡と熟成による複雑な風味が楽しめます。世界的なワインコンテスト「Decanter World Wine Awards」では、イングリッシュスパークリングワインがシャンパーニュを抑えて金賞を受賞することもあり、「新しいシャンパーニュ」として注目されています。

英国王室も愛用する品質の証明

英国王室では、近年シャンパンではなくイングリッシュスパークリングワインで国賓をもてなすのが定番化しています。エリザベス女王とトランプ大統領が乾杯を交わしたのも英国産ワインであり、王室の公式行事でも頻繁に使用されています。


英国文化の新たな象徴として空を舞台に世界へ発信

 

British sparkling wine 1086 by Nyetimber served in First cabin.

 

ブリティッシュ・エアウェイズのチーフカスタマーオフィサー、カラム・ラミング氏は「英国の独創性と出自を重視し、英国内外の最高のワイン生産者と協力して、地上でも空中でもお客様に楽しんでいただけるよう、先頭に立って取り組んでいることを誇りに思います」と述べています。

1300人以上の客室乗務員への専門教育

同社は「ファーストサービススペシャリスト」プログラムの一環として、1300人以上の客室乗務員を訓練しています。このプログラムには、同社のマスター・オブ・ワインが設計した特別なワインマスタークラスが含まれており、乗客により質の高いサービスを提供できる体制を整えています。

英国ワイン産業の成長を支える取り組み

現在、英国には約540軒のワイン生産者があり(日本は約280軒)、生産量の約66%がスパークリングワインとなっています。専門家によれば、この勢いは留まることを知らず、2080年には英国全土でワインが生産されるようになると推測されています。

ブリティッシュ・エアウェイズの取り組みは、英国ワイン産業の発展を支援し、世界に英国文化の新たな魅力を発信する重要な役割を果たしています。


プレステージキュヴェ提供が示す英国ワインの新時代到来

ブリティッシュ・エアウェイズによる世界初のプレステージキュヴェ・イングリッシュスパークリングワイン機内提供は、英国ワイン産業の成熟と国際的な認知度向上を象徴する出来事です。ナイティンバーをはじめとする英国ワイナリーの技術革新と品質向上により、かつて「ワイン不毛の地」と言われた英国が、今や世界最高水準のスパークリングワインを生産する国として認められています。

四半期ローテーションシステムにより、乗客は希少なヴィンテージを体験でき、英国文化の新たな魅力を発見する機会を得られます。この取り組みは、航空業界における英国ブランドの価値向上と、世界に向けた英国文化の発信という二重の意味で重要な意義を持っています。

 

Link

https://www.britishairways.com/travel/home/public/ja_jp/

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