英国パビリオンがバーレイ食器でアフタヌーンティーを正式提供開始

バーレイ

大阪・関西万博の英国パビリオンで、英国食器ブランド「バーレイ」がアフタヌーンティーの食器として正式採用されました。1851年創業の老舗ブランドが持つ伝統的な銅版転写技術と、本格的な英国文化体験が万博会場で楽しめます。6月中旬から順次使用開始され、万博最終日まで提供予定です。



バーレイ食器が英国パビリオンで正式採用の背景

バーレイ

英国食器ブランド「Burleigh(バーレイ)」が大阪・関西万博の英国パビリオンにおけるアフタヌーンティーの食器として正式に採用されました。

英国パビリオンでは万博開幕当初からバーレイの食器が展示・販売されていましたが、今回はレストランの人気メニューである「アフタヌーンティー」での使用が決定しました。この採用により、来場者はより本格的な英国文化を体験できるようになります。

イギリスの伝統的側面を象徴するメーカーとして選出

バーレイが選ばれた理由として、製造拠点を英国国外に移すことなく、今もなおイギリスの陶器の町、ストーク・オン・トレントで製造を続けていることや、近年日本で大変人気が高まっていることなどが挙げられています。

英国パビリオンの空間に寄り添うかたちで、新たにバーレイの食器が正式に使用される運びとなり、アフタヌーンティーの魅力をさらに伝える役割を担います。


170年続く英国伝統の銅版転写技術とは

銅版転写技術

バーレイ社(Burgess & Leigh)は1851年に創業し、21世紀になった今も伝統的な製造手法である銅版転写を守り続ける稀有な陶器メーカーです。

職人による手作業の銅版転写技術

バーレイの陶磁器の特徴は、職人の手作業で行う銅版転写にあります。模様が描かれた銅板にインクを塗って、ティッシュと呼ばれる薄い半紙に転写し、インクが乾く前にその転写紙を版画のように陶器にこすりつけることで柄を付ける技法です。

現在でもこの製造方法を忠実に守って継承し続けているのはバーレイ社だけで、銅板転写を使ってマグカップ1個に柄を付けるのにかかる時間は約30分です。全て職人の手で行われるため、同じ柄でも色の濃さが違ったり、柄のズレや切れ目があったりと、手作業ならではの個体差も魅力のひとつとなっています。

ヴィクトリア時代から続く工場での製造

バーレイが現在使用している工場は、1889年に現在の工場に移転してから、全てのシリーズを同工場(Middleport Pottery)で製造しています。現在もなお熟練した職人たちの技術と素晴らしいデザインを受け継ぎ、昔のままの手作りで陶磁器を作り続けています。

フレデリック・バージェスとウィリアム・レイのふたりの功績によって成功を収めた歴史を持ち、130年以上にわたって同じ場所で製造を続ける稀有な存在です。


英国パビリオンでのバーレイ体験詳細

英国パビリオン

英国パビリオンでのバーレイ食器の使用は、6月中旬から順次開始され、万博最終日の10月13日まで予定されています。使用される食器は、バーレイのカップ&ソーサー、ティーポット、プレートなどで、アフタヌーンティーのほか、一部メニューでもバーレイが使用されています。

英国パビリオンの魅力的な空間設計

 

PIX

英国パビリオンは、子どものおもちゃのブロックから着想を得て、小さなアイデアが組み合わさることで世界を変える革新へとつながる力を表現しています。カラフルな積み木を重ねたような遊び心あふれる外観は、「Come Build the Future(ともに未来をつくろう)」というテーマを象徴しています。

館内では没入型の映像やインタラクティヴな体験を通じて、イギリスが世界に誇る発明の歴史や豊かな文化、そして未来社会への革新的な取り組みに触れることができます。

1階での本格的なアフタヌーンティー体験

 

英国パビリオン

 

英国パビリオン1階では、バーレイの食器を使用した本格的なアフタヌーンティーが楽しめます。イギリスの喫茶店をイメージした飲食エリアで、バーレイが展示されており、同じエリアで特別仕様のバーレイも販売されています。

営業時間は9時から21時で、展示部分の見学は約45分程度となっています。


万博来場者が体験できるバーレイの魅力

バーレイ

英国パビリオンでのバーレイ採用は、近年日本で大変人気が高まっていることも理由のひとつとなっています。来場者は展示やアフタヌーンティーを通じて、バーレイの魅力を直接体験することができます。

日本国内でのバーレイ人気の高まり

 

バーレイ

バーレイは日本でも高い人気を誇る英国食器ブランドで、その優美なデザインと手作業による温かみが多くの愛好家に支持されています。ブルー・キャリコをはじめとする伝統的なパターンから、レッド・キャリコ、ブルー・ウィロー、ブルー・アーデンなど、様々な色とデザインで展開されています。

正規輸入代理店であるタスマンインターナショナル株式会社では、バーレイの他にもデンビーなどの英国食器ブランドを取り扱っており、千葉県最大のアンティークショップ「佐倉マナーハウス」も運営しています。

万博での特別仕様バーレイの販売

 

バーレイ

英国パビリオンでは、イギリスのティールームをイメージした飲食エリアにバーレイが展示されており、同じエリアで特別仕様のバーレイも販売されています。万博来場の記念として、特別仕様のバーレイを購入することも可能です。


現代まで受け継がれてきた職人の技を体感

バーレイ

英国パビリオンでのバーレイ食器採用により、万博来場者はより深く、楽しく英国文化に親しむことができるようになりました。1851年創業の歴史あるブランドが持つ伝統的な製造技術と、現代まで受け継がれてきた職人の技を、実際のアフタヌーンティー体験を通じて感じることができます。

この取り組みは、英国の伝統的な側面を象徴するメーカーとしてバーレイが選ばれた意義を十分に発揮しており、万博という国際的な舞台で英国文化の魅力を世界に発信する重要な役割を果たしています。

 

Link

https://tasman-inter.net/

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