【ロンドンの名所】BTタワーがホテルに!歴史ある建造物の新たな魅力とは

BTタワー

ロンドンの名所のひとつであるBTタワーが、ホテルに生まれ変わることが発表されました。BTグループは、MCRホテルズにBTタワーを2億7,500万ポンド(約520億円)で売却することに合意しました。MCRホテルズは、BTタワーをアイコニックなホテルとして保存し、ロンドンのランドマークとしての地位を確保する計画です。

BTタワーとは

BTタワーは、ロンドンのフィッツロビアにある通信塔です。ロンドンの空にそびえる象徴的な建物で、本体は177メートル(581フィート)の高さがあり、さらにアンテナの部分を加えると189メートル(620フィート)になります。1964年に完成したときには、ミルバンクタワーを抜いてロンドンで最も高い建造物となりましたが、1980年にナットウェストタワーにその座を譲りました。

Side view of young blonde Argentine businesswoman sitting at desk with view of downtown Buenos Aires and working on laptop.

BTタワーは、1965年に当時の首相ハロルド・ウィルソンによって開業。英国の通信ネットワークの中心として機能するとともに、1971年まで一般に公開されており、回転する最上階にはレストランがありました。1984年以降は、BTグループが運営しており、最上階では企業やチャリティのイベントが定期的に開催されています。また、「インフォバンド」と呼ばれる画面がロンドンに向けてメッセージを表示しています。

BTタワーの売却理由

BTグループは、英国が急速にオールデジタルの未来に向かっていることを受けて、BTタワーから提供されていた伝統的なネットワーク業務の多くを、固定回線や携帯電話のネットワークに移行しています。例えば、BTタワーのマイクロ波アンテナは、ロンドンから全国に通信トラフィックを送る必要がなくなったため、10年以上前に撤去されました。

BTタワーは、BTグループのメディア&ブロードキャスト事業の重要な拠点として長く活躍。テレビ放送のための主要なグローバル交換ポイントのひとつでした。長期戦略の一環として、メディア&ブロードキャスト部門は、すでにサービスをクラウドベースのプラットフォームに移行しており、これにより近代的で効率的な施設への移転が容易になり、同部門は英国と世界のメディア配信の中心にとどまることができるようになりました。

BTグループの不動産部門のディレクターであるブレント・マシューズ氏は、「BTタワーはロンドンの中心に位置し、私たちは1984年からこの重要なランドマークの所有者であることを非常に誇りに思っています。BTタワーは、国民の電話、メッセージ、テレビ信号を運ぶという重要な役割を果たしてきましたが、私たちはますます他の手段でコンテンツやコミュニケーションを提供しています。MCRとのこの取引により、BTタワーは新たな目的を持ち、この象徴的な建物を今後数十年にわたって保存することができます」とコメント。

また、MCRホテルズのCEO兼オーナーであるタイラー・モース氏は、「私たちはこの愛されてきた建物を保存することに誇りを感じています。私たちは、BTタワーの物語をアイコニックなホテルとして伝えるための提案を作成する予定です。世代を超えて多くの人々がこのホテルのドアを開けることができるようになります」と述べました。

MCRホテルズは、約150のホテルを所有しており、その中にはニューヨーク市の歴史的なランドマークであるエーロ・サーリネン設計のTWAホテルも含まれています。売却代金は、BTグループの機器が建物から段階的に撤去されるにつれて、数年にわたって支払われる予定で、最終的な支払いは購入完了時に行われます。

BTタワーのホテル化の影響

BTタワーがホテルになることで、ロンドンの観光業にどのような影響があるのでしょうか? BTタワーは、英国で2番目に高い建造物に指定されているグレードIIの建築物です。そのため、外観や構造に大きな変更を加えることはできません。しかし、内部はホテルとしての機能を備えるために改装される予定です。

MCRホテルズは、BTタワーの歴史や特徴を生かしたホテルにするとしています。例えば、回転する最上階は、かつてレストランとして使われていたことから、ホテルのレストランやバーとして再利用する可能性があります。また、インフォバンドの画面は、ホテルの宣伝やイベントの告知に活用されるかもしれません。

BTタワーのホテル化は、ロンドンのランドマークとしての価値を高めるとともに、新たな観光スポットとして注目を集めそうです。ロンドンの空に映えるBTタワーの姿は、これからも多くの人々の記憶に残ることになるでしょう。

Link

https://www.visitbritain.com/en

Share
  • facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Mail

Sponsered Link

Sponsered Link

Recommends
合わせて読みたい

Sponsered Link

Sponsered Link