【2024年最新】バジェットホテル ロンドン比較 – 手頃で便利なチェーンホテル5選

パッケージツアーではなく、個人旅行(FIT)で英国を旅する際に航空券と並んで悩ましいのがホテル選び。あれこれと素敵なホテルを見て気持ちが高まりますが、一泊の値段を見て現実に引き戻される……そんな思いをされた方も多いのではないでしょうか。英国内のインフレに加えて円安というダブルパンチで、ロンドンのホテルはコロナ前では考えられないほどに値上がりしました。リーズナブルというイメージがあったB&Bも今やロンドン市内では少なくなり、老朽化も進んでいます。ロンドン郊外のホテルは比較的安価ですが、移動時間がかかってしまうのが難点。そこでおすすめしたいのが、チェーンのバジェットホテルです。

バジェットホテルの利点と不満な点

バジェットホテルの利点

  • 交通の便が良い立地
  • 均一化された客室とサービス
  • エレベーターがある
  • 安心できるセキュリティ
  • レストランやバーがある

バジェットホテルの不満な点

  • 旅の思い出にあまり残らない
  • 画一化されたデザインとサービス
  • 可もなく不可もない食事
  • スタッフや宿泊客との交流のなさ
  • アメニティの少なさ

バジェットホテルの最大の利点は、その名の通り、コスパの良さ。また、チェーン経営による画一化されたサービスは安心を得られます。「シャワーがぬるい、出が悪い」、「前日に泊まったままの部屋を案内された」など、よく聞くアクシデントが起きにくいのもバジェットホテルの特徴と言えるでしょう。

とは言え、ロンドン中心部のバジェットホテルでは2名1室2万円以上というのが平均的なレートで、格安ではなく、「まだまだ高い」と感じる方も多いはず。しかし、観光に遊びに疲れた身体を休めることは海外旅行において最もプライオリティが高いことと言えます。ホテルにストレスを感じることなく、次の日も楽しく旅行ができる「保険」として手頃な宿泊先としてバジェットホテルを選択されてみてはいかがでしょうか。

また、日曜日や月曜日は比較的に料金が安い傾向にあります。一方で週末は高くなりますので、金曜日や土曜日はロンドン近郊に一泊二日の小旅行にお出かけされることもおすすめします。

ここからはロンドンの代表的なバジェットホテルチェーンをご紹介します。個性が薄いと思われがちのバジェットホテルですが、それぞれに特徴がありますので、好みやシチュエーションに合わせて参考にしてみてください。

イージーホテル(Easy Hotel)

イージーホテル

ショーディッチのイージーホテル外観

格安航空会社のイージージェット(easyJet)などを展開するイージーグループによって2004年より営業を開始。2024年3月現在、ロンドンに5軒(クロイドン、パディントン、ヴィクトリア、ショーディッチ、サウス・ケンジントン)のほか、英国各地に13軒展開しています。

イージーホテル

ショーディッチのイージーホテル客室

コーポレートカラーのオレンジを基調とした客室はシャワー、トイレ、TVは完備。ただし、テーブルや椅子はありませんので、ベッドに腰掛けることになります。また、すべてのホテルにスナックや飲み物の自動販売機がありますが、レストランはありません。

イージーホテル

パディントンのイージーホテル客室

客室のサイズも10㎡以下と狭く、スーツケースはベッドの下に収納できますが、床に広げてパッキングするのは難しいでしょう。なお、チェックイン前、チェックイン後の荷物の預かりは5ポンドかかります。

イージーホテル

ヴィクトリアのイージーホテルのバスルーム

トラベロッジ(Travelodge)

トラベロッジ

コヴェントガーデンのトラベロッジの外観

トラベロッジは英国初のバジェットホテルチェーンで、ロンドン中心部の主要な場所のほか、英国全土に展開されており、一定のクオリティーで安心して宿泊できると言っていいでしょう。

トラベロッジ

トラベロッジの一般客室

客室内はシャワー、トイレ、TV、デスク、椅子を完備。ロンドン中心部であっても適度な広さがあり、窮屈という感じはしません。加えて「スーパールームプラス(SuperRoom Plus)」というベッドや設備がアップグレードされた部屋も用意されています。

トラベロッジ

スーパールームプラス(SuperRoom Plus)

また、多くのホテルにバーやカフェが併設されていて、朝食(ブッフェもしくは軽めのメニュー)や夕食もホテル内で摂ることができます。

トラベロッジ

コヴェントガーデンのトラベロッジ・カフェ

ベッド周りのUSBコンセントなど、現在の旅行スタイルに合わせた改装が2022年より進んでおり、宿泊する際は改装済みか改装前かをチェックをしてから予約されることをおすすめします。

最後にトラベロッジはセキュリティの観点からチェックイン前、チェックイン後の荷物の預かりをしていませんので、お気をつけください。

プレミアイン(Premier Inn)

プレミア イン ロンドン カウンティ ホール

プレミア イン ロンドン カウンティ ホールの外観

英国のバジェットホテルと言えば、まず最初に「プレミアイン」が挙げられるほど。ロンドンはもちろん、全土に点在している英国最大のバジェットホテルチェーンで、「トラベルロッジ」に対抗すべく1987年に創業。現在、サブブランドとして、「イージーホテル」と部屋のサイズは同程度ながらスタイリッシュな「ハブ・バイ・プレミア・イン(hub by Premier Inn)」と、近未来的な部屋の「ジップ・バイ・プレミア・イン(Zip by Premier Inn)」も展開しています。

プレミアイン

プレミアインの一般客室

客室内はシャワー、トイレ、TV、デスク、椅子を完備しており、「トラベルロッジ」と似たつくりになっていますが、個人的な感想としては「プレミアイン」の方がデザインや雰囲気が良い気がしました。バスタブを備えた部屋が多いのも、日本人にとってはうれしいポイントと言えます。なお、アップグレードルームの「プレミア・プラス(Premier Plus)」は快適なキングサイズベッドに加え、ワークスペースや洗面台などのアメニティも充実しています。

プレミアプラス

プレミア・プラス(Premier Plus)

プレミアイン

プレミアインのバスルーム

また、「プレミアイン」は独自開発のマットレスを採用。そのマットレスは販売もしているほどの自信作で、睡眠ウェルビーイングのエキスパートと協力して眠りについて追求しています。

プレミアイン

プレミアインのレストラン

多くの店舗でバーを兼ねたレストランを併設しており、ディナーや朝食を摂ることができます。チェックイン前、チェックイン後の荷物の預かりも可能で、料金がかからないのも「プレミアイン」の利点と言えるでしょう。

ホリデイ・イン エクスプレス(Holiday Inn Express)

ホリデイ・インエクスプレス

ホリデイ・イン エクスプレス ハマースミスの外観

インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)が世界展開しているバジェットホテルチェーン。サザークやピムリコ、ハマースミス、アールズコート、ライムハウスのほかは、ロンドン中心部から少し離れた周辺に点在しています。

ホリデイ・インエクスプレス

ホリデイ・インエクスプレスの客室

ホリデイ・インエクスプレス

ホリデイ・インエクスプレスのバスルーム

客室内はシャワー、トイレ、TVなど一通りのものが備わっていますが、ソファーベッドがあるのが特徴と言っていいかもしれません。ソファでゆったりとくつろげますし、3人1室での宿泊が可能なので旅の選択肢が広がります。

ホリデイ・インエクスプレス

ホリデイ・インエクスプレスのビュッフェコーナー

また、朝食が宿泊料金に含まれているのも「ホリデイ・イン エクスプレス」の魅力のひとつ。ロンドンで朝食を摂るとなると、テスコのミールディールで約4ポンド(約750円)、レストランでは2,000円近くかかるので節約の手助けになってくれるはずです。

チェックイン前、チェックイン後の荷物の預かりも無料で受け付けてくれます。

ゼドウェル(Zedwell)

ゼドウェル ピカデリー サーカス

ゼドウェル ピカデリー サーカスの外観

ゼドウェルは質の高い睡眠を宿泊客に提供することをテーマに、最先端の設備、革新的なデザイン要素、睡眠科学への深い理解を融合させた新しいバジェットホテルチェーンです。

最初のホテルは2020年にピカデリー・サーカス駅から徒歩1分という好立地にオープン。1896年建築で、かつてセガワールドや映画館などがあったロンドン・トロカデロ内に窓のない728室を備えています。このピカデリー・サーカスのほかにトテナムコート・ロード、グリニッジの3店舗を営業中です。

ゼドウェル

ゼドウェル トテナムコート・ロードのコクーン2

繭を意味する“コクーン”と名付けられた部屋は、ナチュラルオークをふんだんに使い、柔らかな間接照明でリラックスする空間を創出。窓のない圧迫感はなく、プライヴェートな時間を過ごすことができます。

ゼドウェル

ゼドウェル トテナムコート・ロードのバスルーム

また、ジムやヨガスタジオも併設。15分間のチェックイン / チェックアウトマッサージも人気で、15ポンドで身体の緊張や疲れをほぐしてくれます。

ゼドウェル

オープン予定のスカイバー

また、ヨーロッパ最大級のルーフトップ・バー&レストランも近日オープン予定で、1,000人以上のゲストがロンドンの素晴らしい景観と共に食事やドリンクを楽しむことができます。

ゼドウェル

ゼドウェルのロビー

デザイン性、居住性にも優れたゼドウェルは今後も人気を呼びそうですが、チェックイン前、チェックイン後の荷物の預かりはひとつにつき15ポンドと高額ですので、この点だけはご注意ください。

まとめ

かつてロンドンの安いホテルと言えばB&Bでしたが、可視化されていないサービス、設備の老朽化で、当たり外れが大きいというのが現状です。せっかくの楽しい旅行を台無しにしない「保険」として、チェーンのバジェットホテルを選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょうか。例えば、バジェットホテルに3泊して節約し、泊まってみたい憧れのホテルに1泊というプランも。各チェーンの個性や利点を踏まえて、ぜひロンドン旅行の参考にしてみてください。

協力 : 英国政府観光庁

Link

https://www.visitbritain.org/

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