ヴァージン・アトランティック航空、2026年3月からロンドン〜ソウル線を毎日運航へ

ヴァージン・アトランティック航空が2026年3月29日（日）より、ロンドン・ヒースロー空港とソウル仁川国際空港を結ぶ直行便の運航を開始。ボーイング787-9型機を使用し、毎日1往復の運航を予定。東京/成田や香港などからの撤退後、東アジアへの路線が復活することになります。なお、航空券は2025年5月14日（水）からの販売されます。

ソウル路線開設の詳細

ヴァージン・アトランティック航空は2023年3月に韓国・ソウルへの路線開設の意向を示していましたが、このたび正式に2026年3月29日からの運航開始が発表されました。この新路線は全長約8,885kmにおよび、ロンドンと韓国の首都を直接結ぶ新たな選択肢となります。

ソウルは歴史的な宮殿や寺院と最先端テクノロジーが共存する魅力的な都市で、近年は韓国音楽や映画、料理などの世界的な人気により、グローバルな文化の中心地としての地位を確立しています。ヴァージン・アトランティックの新路線により、英国と韓国間の文化・経済交流がさらに活発になることが期待されます。

運航スケジュールと機材情報

フライトスケジュール

 

新路線のダイヤは以下の通りです：

– VS208：ロンドン・ヒースロー発 9時45分 → ソウル仁川着 翌日6時5分
– VS209：ソウル仁川発 8時35分 → ロンドン・ヒースロー着 15時5分

使用機材と座席構成

 

この路線ではボーイング787-9型機（ドリームライナー）が使用されます[^5][^6]。座席構成は以下の通りです：

– アッパークラス（ビジネスクラス）：31席
– プレミアム（プレミアムエコノミー）：35席
– エコノミー：192席
– 合計：258席

ドリームライナーは燃費効率に優れ、快適な機内環境を提供する最新鋭機で、長距離フライトでの疲労軽減効果も期待できます。

アジア路線復活の意義

ヴァージン・アトランティック航空は過去に東京/成田、香港、上海/浦東などアジアの主要都市への路線を運航していましたが、近年はこれらの路線から撤退していました。現在のアジア方面の路線はインドへの通年運航とモルディブへの季節限定便、サウジアラビアのリヤドへの新路線のみとなっています。

今回のソウル線開設により、同社の東アジアへの路線が約1年半ぶりに復活することになります。これにより、スカイチーム加盟航空会社との接続を通じて、日本やオーストラリア、ニュージーランド、ベトナムなどへの乗り継ぎも可能になります。

大韓航空との関係と背景

この路線開設の背景には、大韓航空とアシアナ航空の合併認可条件が関係しています。両社の合併にあたり、英国の独占禁止当局は英国＝韓国間の競争維持を条件として提示しました。

具体的には、大韓航空がロンドン・ヒースロー空港の発着枠（週7往復分）をヴァージン・アトランティック航空に譲渡し、ヴァージン・アトランティック航空はこの枠を使って少なくとも3年間は継続してソウル線を運航することが合意されています。

この背景には、ヴァージン・アトランティック航空の株式49％を保有するデルタ航空が、大韓航空と太平洋路線の共同事業を展開していることも関係しています。スカイチーム加盟航空会社であるヴァージン・アトランティック航空は、韓国での接続便についてはパートナーの大韓航空に依存することができます。

日本からの利用方法

日本からこの新路線を利用する場合、スカイチーム加盟航空会社を使った接続が便利です。大韓航空との提携により、日本の主要都市からソウル経由でロンドンへ、あるいはロンドン経由で欧州各地へのスムーズな乗り継ぎが可能になります。

航空券の販売は2025年5月14日（水）から開始される予定で、ヴァージン・アトランティック航空の公式ウェブサイトやヴァージン・レッドを通じて予約できるようになります。

日本からの旅行者にとっても、日本発の直行便に比べて価格面でお得になる場合がありますので、ソウル経由のこのルートは検討の価値があるでしょう。

ヴァージン・アトランティック航空の2026年3月からのロンドン-ソウル線開設は、同社の東アジア路線復活という点で注目に値します。大韓航空とアシアナ航空の合併に伴う競争維持策として実現したこの路線は、少なくとも3年間は運航が保証されています。

日本からの旅行者にとっても、ソウル経由でロンドンや欧州各地へアクセスできる新たな選択肢となるでしょう。航空券の販売は2025年5月14日から開始されるため、英国旅行を検討している方は、この新路線もチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

Link

https://www.virginatlantic.com/