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オックスフォード・ストリート歩行者天国化決定!20年越しの計画が実現
ロンドンのサー・サディク・カーン市長が2025年6月17日、英国屈指のショッピング街オックスフォード・ストリートを歩行者専用道路にすると正式発表しました。市民と企業の過半数が支持した20年越しの計画がついに実現へ向けて動き出します。
20年越しの歩行者天国化計画がついに実現へ
ロンドン市長のサー・サディク・カーンは6月17日、オックスフォード・ストリートを歩行者専用道路にする計画を正式に発表しました。この計画は20年以上前から検討されており、2024年9月に実施された市民意見公募では過半数の支持を獲得していました。
全長約1.6キロメートルのオックスフォード・ストリートから自動車とバスを排除する計画は、地域の魅力向上と新たな公共空間の創出により経済成長を促進することを目的としています。カーン市長は政府と協力して法制化を進め、計画を「できるだけ早く」実行に移すと表明しました。
市民と企業の圧倒的支持が後押し
2024年9月に実施された意見公募では、市民と企業の過半数がこの提案を支持しました。計画の支持者は、ニューヨークのタイムズ・スクエアやスペイン・バルセロナのランブラス通りで実施された歩行者天国化が地域に新たな活気を吹き込んだ成功例を挙げています。
オックスフォード・ストリートの現状と課題
オックスフォード・ストリートは1日約50万人が訪れるロンドンを代表するショッピング街ですが、近年は多くの主要店舗が閉店している状況です。オンラインショッピングの台頭や主要デパートの閉店、長引くCOVID-19の影響などから沿道の商業が苦境に立たされており、再生の必要性が高まっていました。
空室率の改善傾向も課題は残存
オックスフォード・ストリートの空室率は2022年半ばに13%に達していましたが、2024年6月には4%まで回復しました。しかし、かつての活気はまだ取り戻せておらず、百貨店ハウス・オブ・フレイザーやストリートファッションブランド「TOP SHOP」など多くの旗艦店が閉店している状況が続いています。
歩行者天国化による期待される効果
政府はこの計画が観光客の増加や地域への投資促進、雇用創出につながるとの見方を示しています。オックスフォード・ストリートの再生は、新たな雇用の創出や経済活動の活性化、ナイトタイムエコノミーの復活などにつながると期待されています。
世界的なショッピング拠点への仲間入り
計画が承認されれば、オックスフォード・ストリートはニューヨークのタイムズ・スクエアやスペイン・バルセロナのランブラス通りなど、完全に車両通行禁止の主要なショッピング拠点に仲間入りします。これにより、より多くの買い物客を呼び込むことが期待されています。
実現に向けた課題と今後の展望
オックスフォード・ストリートには1時間に数十台のバスが通行しており、計画を実行するには新たなバス路線を確保する必要があります。現在、一般車両やバス、タクシーを迂回させるため、並行して走るモーティマー・ストリートの拡張工事が進められています。
地元議会との協力体制が鍵
これまで計画に反対してきたウェストミンスター議会も、市長と建設的に取り組むと協力姿勢を示しています。ウェストミンスター議会では、双方向通行を維持しながらも歩道を拡幅し舗装をやり替えるための9,000万ポンド(約170億円)の計画について、すでに地元と協議を始めています。
英国ショッピング文化の新たな章が始まる
オックスフォード・ストリートの歩行者天国化は、英国のショッピング文化に新たな章をもたらす歴史的な転換点となります。1864年から旗艦店を構える百貨店大手ジョン・ルイスなど一部の小売業者はこの動きを歓迎しており、業界全体の期待も高まっています。
この計画により、オックスフォード・ストリートは単なるショッピング街から、歩行者が安全で快適に過ごせる新しい都市空間へと生まれ変わることが期待されます。20年越しの構想がついに実現に向けて動き出した今、ロンドンの新たな魅力的な観光スポットの誕生が待ち望まれています。
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