ヴァージン・アトランティック航空がロンドン・ソウル直行便を2026年3月開設、日本6都市への乗り継ぎが可能に

787_dreamliner_red_engines

ヴァージン・アトランティック航空は、ロンドン・ヒースロー空港と韓国・ソウルの仁川国際空港を結ぶ毎日運航の直行便を2026年3月29日(日)から開始すると発表しました。大韓航空とのコードシェア提携により、日本の東京(羽田と成田)、大阪(関空)、名古屋(セントレア)、福岡、沖縄、北海道への乗り継ぎが可能になり、ロンドンから日本各地への新たな移動オプションが誕生します。運賃はエコノミークラスで799ポンドから、プレミアムエコノミーで1,493ポンド、アッパークラスで3,113ポンドから設定されており、チケットはすでに販売中です。




ボーイング787-9による毎日運航とフライトスケジュール

新設されるソウル路線は、ボーイング787-9ドリームライナーで運航され、アッパークラス31席、プレミアムエコノミー35席、エコノミークラス192席の合計258席となります。フライトスケジュールは、往路のVS208便がロンドン・ヒースロー空港を14時10分に出発し、翌日10時30分に仁川国際空港に到着。復路のVS209便は仁川国際空港を12時20分に出発し、同日18時50分にロンドン・ヒースロー空港に到着します。

便名 出発地 出発時刻 到着地 到着時刻
VS208 ロンドン・ヒースロー空港 14時10分 仁川国際空港 翌日10時30分
VS209 仁川国際空港 12時20分 ロンドン・ヒースロー空港 同日18時50分

燃費効率に優れた最新機材の導入

ボーイング787-9ドリームライナーは、ヴァージン・アトランティック航空の機材戦略において重要な役割を果たしており、同社は2028年までに100パーセント次世代機への移行を目指しています。同機の平均機齢は7年未満で、業界屈指の燃費効率と環境性能を誇ります。2023年11月には、同社が率いるコンソーシアムが100パーセント持続可能な航空燃料(SAF)を使用した世界初の大西洋横断フライトを成功させており、2050年までにネットゼロ達成を掲げる同社の環境戦略を象徴しています。



大韓航空との提携で日本・アジア太平洋地域への広範なネットワーク

ヴァージン・アトランティック航空は大韓航空との緊密な提携を通じて、仁川国際空港をハブとした広範な接続ネットワークを乗客に提供する予定です。コードシェア契約により、日本の東京、大阪、名古屋、福岡、沖縄、北海道への乗り継ぎがシームレスに可能となり、日本からロンドンへの新たな移動の選択肢が増えたと言えます。また、オーストラリアのシドニー・ブリスベン、ニュージーランドのオークランド、ベトナムのハノイ・ホーチミン・ダナン、香港への接続も提供されます。

[2][1]

SkyTeamアライアンスによる世界200都市以上への接続

ヴァージン・アトランティック航空は2023年3月にSkyTeamアライアンスの初めての英国拠点メンバー航空会社として加盟しており、仁川空港を経由してベトナム航空・中国東方航空・チャイナエアライン・ガルーダ・インドネシア航空・厦門航空など加盟パートナーの便にも接続できます。さらに、株主でありジョイントベンチャー・パートナーでもあるデルタ航空、およびエールフランス-KLMとの提携により、世界200都市以上への乗り継ぎサービスを提供。これにより、英国から日本やアジア太平洋地域への移動における競争力のある新たな経路が確立されることになりそうです。



東方進出戦略の一環として位置づけられる路線拡大

今回のソウル路線開設は、ヴァージン・アトランティック航空が進める東方進出戦略の最新の一歩となります。同社は近年、リヤド・ドバイ・モルディブへの新規路線を開設したほか、インドへのネットワークも拡充しており、デリー・ムンバイ・バンガロールへの毎日5便体制を敷いています。ソウル路線は同社にとって東アジアで初めての就航地であり、日本を含めた今後のアジア太平洋地域でのネットワーク拡大の基盤となることが期待されます。

英国唯一のグローバル5つ星航空会社としての強み

ヴァージン・アトランティック航空はAPEX公式航空会社格付けで9年連続で英国唯一のグローバル5つ星航空会社に選ばれており、高品質なサービスと機内エンターテインメントを提供することで競合他社との差別化を図っています。同社のチーフ・コマーシャル・オフィサーであるユハ・ヤルヴィネン氏は、「大韓航空を含むSkyTeamパートナーとの協力により、旅行者は韓国国内およびその先へ簡単に接続でき、ヴァージン・アトランティック航空が定評のあるプレミアムサービスを楽しむことができます」とコメントしています。



ロンドン・日本間の新たな移動オプションとして期待

ロンドン・ヒースロー発ソウル経由の日本行き便は、英国と日本を結ぶ新たな移動ルートとして注目されそうです。従来、ロンドンから日本への直行便は日本航空・全日空・ブリティッシュ・エアウェイズが主に運航していますが、今回のヴァージン・アトランティック航空のソウル線開設により、大韓航空との乗り継ぎを通じて東京だけでなく大阪・名古屋・福岡・沖縄・北海道への選択肢が増えます。仁川国際空港での乗り継ぎ時間や運賃設定によっては、日本への渡航者にとって競争力のあるオプションとなる可能性がありそうです。

同社は1984年にサー・リチャード・ブランソン氏によって設立され、革新と卓越した顧客サービスを核とする航空会社として成長してきました。現在、ロンドンに本社を置き、世界中で9,250人の従業員を雇用し、年間を通じて28の目的地に乗客を運んでいます。今回のソウル路線開設は、同社のグローバルネットワークをさらに強化し、日本を含む東アジア市場への接続性を高める戦略的な一手となることでしょう。

 

Link

https://www.virginatlantic.com/

Share
  • facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Mail

Sponsered Link

Sponsered Link

Recommends
合わせて読みたい

Sponsered Link

Sponsered Link