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世界一盛大とも言われる年越し祭「ホグマニー」とは?
新年明けましておめでとうございます。英国は日本よりも9時間遅く新年を迎えましたが、スコットランドでは新たな年を祝うフェスティヴァル「ホグマニー」が行われるのが慣例となっています。
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残念ながら2020年はCOVID-19感染予防のためにオンラインで行われました。15世紀に初めてラテン語でホグマニーの語源となる言葉が記されてから、このようなかたちで開催されるのは初めてのことです。
ホグマニーとは?
ホグマニーとはスコットランドで大晦日、または大晦日から1月1日の未明まで夜通しで続くお祭のことを意味します。諸説ありますがその起源は8世紀頃のヴァイキング時代にさかのぼり、スコットランドでは長らくクリスマスよりも重要な行事として祝われてきました。これはスコットランド国教会がクリスマスを奨励しなかったからです。
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元旦と1月2日はスコットランドではバンクホリデイ(祝日)にあたり、ステーキ・パイを食べて新年を祝うのが通例となっています。
エディンバラでのホグマニー
©VisitScotland / Kenny Lam
スコットランドの首都であるエディンバラでのホグマニーは、世界一盛大な年越しパーティーとも言われていて、現在ではチケットを取るのが困難なほど。そして、エディンバラでのお祝いは大晦日だけではなく、3日間続きます。
©VisitScotland / Kenny Lam
街の中心部ではあちこちにライヴのためのステージが設置され、インディー・ロックからトラディショナルなケルト・ミュージック、DJによるダンス・ミュージック、ジャズ、ブルースまで、驚くほど幅広いジャンルのライヴが行われて、ホグマニーを盛り上げていきます。
そして、カウントダウンの声を受けて、エディンバラ城に備え付けられた大砲に火を着けるジェスチャーと共に新年の花火が打ち上げられる様子は、まさに圧巻の一言。ロンドンのニューイヤーにも匹敵する興奮の一瞬です。
中世の雰囲気を伝えるたいまつ行列
©VisitScotland / Kenny Lam
ホグマニーの初日に行われ、祭りの始まりを告げるのがたいまつ行列。アップ・ヘリー・アーの祭りをするバイキングたちが毎年シェットランド諸島からやってきて、たいまつ行列の先頭に立ちます。
旧市街には14世紀に遡るエリアもあるエディンバラの古い街並みを何千という人たちがたいまつを手に行列を作って練り歩き、ホリールードハウス宮殿に向けて坂を下りていく様子を何万という見物客が賑やかに沿道で見守ります。
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まるで炎のページェントのようにホリールード公園に向かうと、行列はフィナーレを迎え、きらびやかなライトが灯り、賑やかな音楽が鳴り、花火が打ち上げられます。初日なのに、クライマックスのような盛り上がり!
ホグマニーの締めくくりは寒中水泳!
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オールド・ラング・サイン(蛍の光)を合唱して新年を迎えて夜明けまで騒いだ後にみんなが向かうのは……エディンバラ近郊のフォース湾に架かるフォース鉄橋。
1890年に完成したフォース鉄橋は、日本土木史の父と呼ばれる日本人技師の渡邊嘉一が携わったことでも知られています。その功績を称えてスコットランド紙幣の20ポンド札にも描かれていますが、その鉄橋で何をするかというと、寒中水泳!
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酔い醒ましにはピッタリかもしれませんが、かなりの勇気が必要になりそう。。。
ところが2020年のホグマニーは……
例年ならば、2020年も世界中から観光客が集まって盛大に行われるはずだったホグマニーですが、COVID-19の感染拡大を防止するためにオンラインでの開催となってしまいました。こんなに静かな大晦日、元旦は恐らくホグマニーが始まってから初のことでしょう。
しかしながら、COVID-19と戦う医療関係者や自宅で静かな年末を過ごしている人たちのために、とてもクリエイティヴな映像が届けられました。28日から1月1日までの毎晩、ドローンを使ったこれまでに見たことのないようなスペクタキュラーな瞬間が提供されました。
エディンバラの美しい街や世界遺産のフォース鉄橋などをバックにドローンが美しい光をきらめかせながら、自宅にいる人々にぬくもりと勇気を与えるパフォーマンスを3日間にわたって繰り広げました。
感動的な映像ですが、2021年の年末こそは安全になったエディンバラに行けるようになって、現地で楽しんでみたいですね。
2021年もどうぞよろしくお願いいたします。
■Link
https://www.edinburghshogmanay.com/
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