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プラチナ・ジュビリーと戴冠式の公式ワイン「ガズボーン」の魅力とは|ロンドンからの小旅行に最適なワイナリー
英国を訪れてロンドンだけではなく、一泊二日くらいの小旅行にも行きたいと考えている方におすすめしたいのが“ワインツーリズム”です。“ワインツーリズム”は、ワイナリーの見学やテイスティングだけでなく、生産者との会話を楽しんだり、そこで生産される様々なワインや地元の食材を活かした料理を楽しみながら、産地ならではの魅力を散策しながら味わう旅のことを言います。
フランスじゃなくて英国にワイナリーなんてあるの!? と疑問を抱かれる方もいらっしゃると思いますが、今や英国は品質ではワイン大国と肩を並べる存在。英国の気候や土壌は、シャンパンを産出するシャンパーニュ地方に似ており、優れたスパークリングワインを生産するのに適しています。生産量もまだまだ小規模ではありますが、右肩上がりで成長中。さらに2023年は“奇跡のヴィンテージ”と呼ばれるほどの収穫で、英国のワインをさらに印象づけることになるでしょう。ぜひ、いちど英国のワインを体験しに風光明媚なカントリーサイドへと出かけてみませんか?
ロンドンから日帰りで行けるガズボーンのワイナリー
数ある英国のワイナリーでもロンドンから電車で約1時間ほど、車では約2時間ほどのアクセスで、日帰りも可能なワイナリーの中でもおすすめしたいのが、ガズボーン(GUSBOURNE)です。
コンスタブルの風景画のように美しいケントの田園地帯に位置するガズボーンでは、訪れた人たちが上質な英国産ワインの世界を体験できるように、さまざまなツアーやテイスティングを提供しています。
ガズボーンの成り立ちと特徴
ケント州アップルドアにあるガズボーンのブドウ畑は、遡ること約800年、1410年にこの地域の貴族であったドゥ・グースボーン家の地所として誕生しました。
2004年にガズボーンの創業者であるアンドリュー・ウィーバーがこの土地を購入。2010年に初ヴィンテージのワインをリリースし、ガズボーンの新たな歴史が始まりました。
ガズボーンではアンドリューが敷地内に最初のブドウを植えたときから、持続可能な農業に取り組んできました。自然由来の肥料を使ったり、農薬の使用を最小限に抑えたり、畑にブドウ以外のさまざまな植物を植えて生態系を豊かにするなど、積極的にさまざまな実験にも取り組み、英国のサステナブルなワインメイキングに貢献しているブランドです。また、ワイン造りの過程では最小限の介入にとどめ、その年、そのテロワールならではの個性を表現するワインを造っています。
現在では、ケントとウェスト・サセックスにある90ヘクタールの自社畑で、最高品質のシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエのブドウを栽培。実をつける量は少ないながら、濃厚な果実を生み出すことができるブルゴーニュ系のクローンを主に植えています。クラシックなブリュット・リザーヴからシングル・ヴィンヤードのブラン・ド・ブラン(限定生産)に至るまで、個性豊かなスパークリングワインを生産。また、シャルドネ・グイネヴィアやピノ・ノワール・ブート・ヒルなどのスティルワインも生産しています。
ガズボーンは、英国産スパークリングワインの最高峰の生産者のひとつとして認められ、数々の国際的な賞を受賞、有名レストランのリストにも載っています。また、2022年のプラチナ・ジュビリーと2023年の戴冠式の公式ワインサプライヤーにも選ばれました。
ガズボーンのワイナリーでできること
ワイナリーでは、好みに合わせて選ぶことができるツアーを用意。ガズボーンを知る入門編として最適な「スパークリング・テイスティング・フライト」(スティルワイン、リミテッド・エディションのコースもあり)、鮮やかな緑のブドウの樹冠が眼の前に広がる屋外のダイニング・エリアでケント産チーズやシャルキュトリー、キリッと冷えたブリュット・リザーヴが楽しめる「ピクニック・フォー・トゥー」、ワイナリーをガイド付きで散策した後に季節の3コースランチを味わえる「エステート・ツアー」などのほか、季節ごとに特別なイベントも開催されています。
緑がまぶしく映える春から夏にかけては、さわやかな風と共に、また、秋から冬にかけては収穫前後の彩り豊かな風景に身を置きながらじっくりとワインを味わうことができます。春夏秋冬で様々な表情を見せるガズボーンのワイナリーですが、今回、冬を間近に控えた11月初頭に訪れました。
ツアーに参加して感じた英国王室から認められ、愛される理由
ロンドン南部のガトウィック空港からレンタカーで出発。約1時間20分ほどでガズボーンに到着しました。駐車場に車を駐めると、眼の前に収穫が終わって静かに休んでいるワイン畑が広がり、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、しばしその美しい光景に見とれていました。予約していたのは、ガズボーンを代表する4種類のスパークリングワインを楽しめる「スパークリング・テイスティング・フライト」。開始時間に合わせて、ワイナリーに併設されたブティック兼テイスティングスペースの「ザ・ネスト」へ。
受付で予約した旨を伝えると、テイスティングが行われるテーブルに案内されます。座って待っていると、ホストがワインとグラスと共に現れ、それぞれのワインの特徴を説明しながらテイスティングが始まりました。
テイスティングしたのはシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエをバランスよくブレンドした親しみやすい「ガスボーン・ブリュット・リザーヴ」、エレガントなシャルドネの「ガスボーン・ブラン・ド・ブラン」、ピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネの美しく奥行きのあるブレンドの「ガスボーン・ロゼ」、濃厚な味わいが特徴「ガスボーン・ブラン・ド・ノワール」の4種類。
どれも気品に満ちた凛とした味わいと、豊かな余韻が広がる印象で、英国王室から認められ、愛される理由がわかったような気がしました。特に気に入ったのは「ガスボーン・ブラン・ド・ブラン」。ケント産のチーズの盛り合わせとの相性も良く、おかわりしたいくらい。しっかりお土産に買って帰りました。
テイスティングが終わってから再び屋外に出ると、入る前は快晴だったのに土砂降りの雨になっていてびっくり。英国らしい気まぐれな天気だと受け入れて、楽しみにしていたワイナリーの散策は諦めて、その日の宿泊先だったライに向けて出発しました。
日本の観光客からの人気も高い、中世の雰囲気を残した美しい街のライ(Rye)までは車で約15分と近く、ライを訪れた際のついでにガズボーンまで足を伸ばすというのもおすすめです。ロンドンからの小旅行を考えている方は、ぜひガズボーンとライの組み合わせを検討してみてください。
なお、ガズボーンのワインは新宿髙島屋、玉川髙島屋、横浜髙島屋、WINE MARKET PARTY(恵比寿ガーデンプレイス内)などで販売中です。また、通販でも購入することができます。プラチナ・ジュビリー、戴冠式で公式ワインサプライヤーに選ばれた王室御用達のワインをぜひ味わってみませんか?
協力 : 英国政府観光庁
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